某ネットワークビジネス専門誌で2020年速報版の売上高ランキングが発表されました。

ランキング自体には大きな変動は見られませんでした。

ただ、驚異的に売上を伸ばしてランクインした企業もあります。

既存の企業でも大幅に業績を伸ばした企業もあります。

注目すべき点もある2020年のランキングを見てみたいと思います。

2020売上高ランキング

 …栄養補助食品
 …化粧品
 …その他(下着・寝具・水関連etc)

(2018年10月~2019年10月の売上推計からのランキング)

順位 社名 主力製品
1 日本アムウェイ 栄養補助食品
2 三基商事 栄養補助食品
3 フォーデイズ 栄養補助食品
4 ノエビア 化粧品
5 ニュースキンジャパン 栄養補助食品
6 アシュラン 化粧品
7 ベルセレージュ本社 化粧品
8 フォエバーリビングプロダクツジャパン 栄養補助食品
9 シャルレ 下着
10 モデーアジャパン 栄養補助食品
11 ナチュラリープラス 栄養補助食品
12 モリンダジャパン 栄養補助食品
13 日本シャクリー 栄養補助食品
14 高陽社 栄養補助食品
15 ドテラ・ジャパン エッセンシャルオイル
16 セプテムプロダクツ 化粧品
17 タッパーウェアブランズジャパン 台所用品
17 シャンデール 下着
19 赤塚 栄養補助食品
20 グラント・イーワンズ 下着
21 イオン化粧品 化粧品
22 日健総本社 栄養補助食品
23 ロイヤル化粧品 化粧品
24 ニナファームジャポン 栄養補助食品
25 サンクスアイ 栄養補助食品
26 アライヴン 寝装具
27 ザ マイラ 化粧品
28 サミットインターナショナル 下着
29 YOSA 美容機器
30 TIENS JAPAN 化粧品
31 ライフバンデージジャパン 栄養補助食品
32 シナリー 化粧品
33 ピュア・クリスタル 化粧品
33 KZ1ジャパン 栄養補助食品
33 ARIIX JAPAN 栄養補助食品
33 ハーバライフ・オブ・ジャパン 栄養補助食品
37 シナジーワールドワイド・ジャパン 栄養補助食品
38 スリーピース 栄養補助食品
39 ペレ・グレイス 化粧品
40 グリーンプラネット 水関連
41 アイビー化粧品 化粧品
42 マナビス化粧品 化粧品
43 三和 水関連
43 ジュネスグローバル 化粧品
45 アミン 美容機器
46 サンテクレアール 栄養補助食品
47 ケイエスビー 寝装品
48 エックスワン 化粧品
49 ベガ 化粧品
50 イオスコーポレーション 栄養補助食品
51 ハッピーファミリー 栄養補助食品
51 マナテックジャパン 栄養補助食品
51 ユニシティ・ジャパン 栄養補助食品
51 M3 HD 栄養補助食品
55 シェラバートン 化粧品
56 カイアニジャパン 栄養補助食品
56 ローズライン 寝装品
56 シークレットダイレクトジャパン 化粧品
59 ネオライフインターナショナル 栄養補助食品
60 オードビー・ジャポン 化粧品
60 エコロ・インターナショナル 水関連
60 スターライズジャパンホールディングスリミテッド 化粧品
63 セルフ 栄養補助食品
63 日本ベスト 美容機器
65 エヌエーシー 化粧品
66 シー・エム・シー 栄養補助食品
67 ゼンノアジャパン 栄養補助食品
67 サンベール 栄養補助食品
69 IPSコスメティックス 化粧品
69 エムブラン 栄養補助食品
71 アトコントロール 化粧品
72 アイスター商事 化粧品
72 豊凛化粧品 化粧品
72 ウィンライフ・ジャパン ヘアカラー
72 クレス薬品 化粧品
72 フォーライフリサーチジャパン 栄養補助食品
72 マイ・フレンド 下着
78 プレシャス 栄養補助食品
78 シーベヌ 化粧品
78 国際友好交易 栄養補助食品
81 ウイズ 栄養補助食品
81 レインボー 寝装品
83 ジョイ 栄養補助食品
84 オーエイチエスジャパン 水関連
85 参壽惠本舗 栄養補助食品
86 サンテックビオズ 栄養補助食品
86 アフロゾーンジャパン 美容機器
86 ウィル・サーチ 栄養補助食品
86 OriVis 栄養補助食品
90 ピュアーライフ 栄養補助食品
90 NIKKEN 健康機器
93 スターリジャパン 栄養補助食品
94 リフウェル 栄養補助食品
95 苔善 栄養補助食品
96 ベルエアー 栄養補助食品
97 ピュアスター 化粧品
98 ビィゴライフ 栄養補助食品
99 ビー・エッチ・シー 下着
99 アストーラ 化粧品
101 アルペン総合研究所 栄養補助食品
102 セモア 下着
103 ユサナ・ヘルズ・サイエンス・ジャパン 栄養補助食品
103 エルブ 化粧品
103 ミューズ 栄養補助食品
103 ラヴィ 化粧品
107 DNAジャパン 栄養補助食品
108 エポックモア 下着
109 ネオシャルム 化粧品
110 フォーチュンインターナショナル 栄養補助食品
111 プロティオス 栄養補助食品
111 遊気創健美倶楽部 化粧品
111 クリエイション 化粧品
114 コンフィアンス(モビリア事業部) 化粧品
115 ビオータ 栄養補助食品
116 日本ビーエフ 栄養補助食品
117 フローラサンティ 栄養補助食品
118 SONIA 化粧品
119 サンライダー・ジャパン・インク 栄養補助食品
120 SEIKAN 水関連
121 ミラクル 栄養補助食品

見えてくる真実

あなたは、このランキングを見て何を考えましたか?

「やっぱりアムウェイは強いんだな」
「上位の顔ぶれはあまり変わらないな」

そんなことを思ったかもしれません。

しかし、表面的なことだけを見ていたら真実は見えてきません。

サービス・インフラ系は皆無

一番わかり易いことから、まずお伝えしていきましょう。

ランキングを見れば分かりますが

「栄養補助食品」
「化粧品」

を取り扱っている会社で多くの割合を占めています。

「私は格安SIMのMLMですけど・・・」
「共済のMLMを始めたばかりですが・・・」

と、あなたは思っているかもしれません。

こうしたサービス・インフラ系のMLMは、1社もランキングに入っていません。

残念でした。

121社もランキングに記載されていれば、2,3社はサービス・インフラ系のMLMがランクインしていてもおかしくないはずです。

しかし、現実は厳しいものです。

「誰もが使うものだし、ライバルが少ない」
「インフラだから無くなってしまうこともない」

というトークを信じて、あなたも登録したことでしょう。

ランキングという結果は正直です。

あなたが登録した会社も1年、3年くらいは生き残るかもしれません。

ただ、5年・10年と考えたときに、結果はランキングが教えてくれているのではないでしょうか。

市場規模は縮小

某専門誌の推測では、ネットワークビジネスの市場規模は

「約8020億円(▲2.1%)」

そのうち、ランキングに掲載されている121社の合計売上は

「約6700億円」

およそ8割弱です。

市場全体が「2.1%」縮小していることは大きな課題です。

「2.1%なんて大した数字じゃないでしょ。」
「8000億円を超えているんだから大きいことに変わりはない」

と、あなたは思われるかもしれません。

しかし、金額に直せば

「約17億円」

です。この金額を「大した数字じゃない」と言えるでしょうか?

121社以外の合計は

「約1320億円」

この中に少なくとも千数百社の会社が入っていることになります。

頭数で割ると、一社あたり7〜8,000万円程度になると推測されます。

つまり、約17億円の市場縮小で、一気に零細ネットワークビジネス企業の20社前後が市場から排除される計算になるのです。

たった「2.1%」でも市場が縮小したことは大きな問題です。

会員数は不明

売上を公表していない会社もあるので、売上の金額自体が「推計」になっている会社もあります。

ただ、それ以上に会員数が不明であるため、会員一人あたりの購入額を算出できません。

会員数はネットワークビジネスの「肝」であるため、各社は絶対に公表しないでしょう。

会員数が少なければ

「あの会社は、会員が吹聴してる会員数と全く違うじゃないか!」
「あの売上を維持するために一体どれだけ会員に買わせているんだ!」

という批判を受けることになりかねません。

会員数が多くても

「一体アクティブな会員がどれほどいる分かりゃしないよ!」
「ビジネスをしていない人も入ってるんじゃないの!?」

と、勘ぐりをされ疑いの目で見られることになります。

そうしたことを避けるため、会員数を公表できないということも分かります。

ただ、ビジネスに参加する際に、必要以上に購入させられている場合も存在することもまた事実です。

例えば、会社のルールでは製品を1個購入するだけでビジネスをスタートできるとします。

にもかかわらず、あなたが属することになったグループでは毎月1万5000円分の定期購入を必須としているとします。

グループが、会社の決めたこと以上の負担を会員に強いていることになりますよね。

おかしいと思いませんか?

全体で600万人?

ネットワークビジネスの会員は、日本全体で約600万人前後と言われています。

その中で、ビジネスをしている人は約半分の330万人と言われています。

この数字はここ十数年変わっていません。

なぜなら、口コミ集客ネットワークビジネスの悪評がネット上で大々的に展開されているからです。

例えば、最大手のアムウェイ。

会員数も多い一方、ビジネスに挫折してしまい被害を被ったと主張する人たちが、ネット上でアムウェイ批判を展開しています。

「アムウェイと知らずに勧誘された」
「連れていかれたセミナーが宗教じみて気持ち悪かった」
「高い製品を何万円と買わされた」

ご本人の主観的な評価に基づいた意見なので、一概に事実であると判断することは難しいです。

ただ、そう思われてしまうのには、何らかの原因があるからであって、その原因が解決されていないからこそ、「被害」を訴える人が後を絶たなくなっているのでしょう。

ですから、かつては1000億円を大きく超えていたアムウェイの売り上げは、現在は約980億円に落ちています。

業界を支えているのは

掲載されている121社以外の千数百社で

「約1730億円」

の売上があるとお伝えしました。

毎年、数多くのネットワークビジネス主催企業が生まれ、その一方で廃業する会社も当然にあります。

中には立ち上げ時に派手なプロモーションを打って

「こんな製品は今までありませんでした。」
「当社の報酬プランはトップクラスです。」

と、さも自分の会社に可能性があるかのように宣伝します。

これに反応するのは、今までネットワークビジネスをしたことがない新規さんではありません。

反応するのは、今の会社で納得のいかないまま活動している、まだ収入を得たことのない初心者。

あるいは、ある程度の人数がいるグループを持ちながら、今の会社で限界を感じている小グループのリーダーさん。

つまり、「もっと収入が欲しい」と思っている人です。

こうした人たちが、数か月おきにネットワークビジネスの製品を購入するので、小さな会社でも一時的に売り上げを伸ばします。

そうした会社が数百とあります。

だから、主要121社以外でも

「約1730億円」

という数字になるのです。

海外の企業は選考外

ネットワークビジネスの盛んなアメリカや日本以外の国に本社を置きながら、日本法人を持たず、日本に会員を持ち活動する会社もあります。

しかし、そのような会社はランキングの選考外となっています。

中には、日本の多くの会社よりも大きな規模を持ちながら、日本ではほとんど知られていない会社もあります。

なぜ、選考外になってしまうのか?

単純なことです。

日本に法人がないので、推測すべきデータを手に入れることができないからです。

「日本法人がなければ対象にならない」

これでは、ネットワークビジネスの実像が分かったとは言えません。

では、逆に考えてみましょう。

なぜ、海外のネットワークビジネス企業が日本法人を持たないのか。

そこには、重大な理由があります。

特に、サプリメントなどの栄養補助食品を提供する会社であれば、考えざるを得ない重要な問題です。

日本法人を持つ意味

サプリメントなどの栄養補助食品を提供する海外企業にとって、日本法人を持つということは

「諸刃の剣」

になりかねません。

日本法人を持つということは、世界有数のネットワークビジネス市場である日本で、日本人向けのきめ細やかなサービスを提供することができます。

一方で、日本の法律や監督官庁の管理下に置かれることになります。

サプリメントの製造については、「GMP」という基準があります。

「GMPって何ですか?」

というあなたのために、これからご説明します。

GMPの重要性

GMPとは

「Good Manufacturing Practice」

の略で、日本語にすると

「適正製造規範」

と、厚生労働省の「健康食品の安全性の確保」に関する資料に記載されています。

厚生労働省では、GMPに基づく製造過程に関するガイドラインも策定されています。

厚生労働省が参照するくらいです。

この「GMP」がどれほど重要な基準なのかお分かりいただけることでしょう。

ただ、GMPも世界の実情に合わせて改訂されています。

食品や含有されている物質に関する研究も、日々進歩しています。

諸外国で採用されているGMPは、日本が採用するよりもさらに進んだ、さらに安全性に配慮した厳格な基準になっています。

世界標準「cGMP」

現在、サプリメント先進国であるアメリカなどで採用されているのが

「cGMP」

という基準です。

「GMPと何が違うんですか?」
「頭についている『c』って何ですか?」

と、あなたは思われたことでしょう。

cGMPとは

「current Good Manufacturing Practice」

の略で、「current」とは、日本語にすると「今の、現在の」という意味です。

つまり、「cGMP」とは最新の基準を意味します。

この頭についている『c』があるかないかで、基準としての厳しさは格段に異なります。

一番わかりやすいのは製造工程です。

GMPでは、製造工程に関して規定しているページ数が

「5ページ」

しかありません。小冊子レベルです。

一方、世界標準であるcGMPでは製造工程に関するページが

「815ページ」

もあります。学術書レベルの多さです。

製造工程以外にも違う部分はありますが、細かい話になると分かりにくいので、あえて製造工程のみに話を絞っています。

日本が採用している「GMP」

アメリカなどサプリメント先進国で採用している「cGMP」

「c」があるかないかで製造工程への規制がここまで違ってしまうのです。

「cGMP」は安全性と品質を確保するための厳格な基準です。

知ってしまったら、日本で生産されているサプリメントがいかに「物足りない」ものであることが分かるでしょう。

良し悪しがある

これまで見てきたように、日本法人を持つということには

「良し悪し」

があるということに、頷いていただけたかと思います。

私たち日本人には、どこか

「日本で生産されるものが一番品質が良い」

というイメージを持っています。

しかし、それが通用したのはバブル景気に日本が沸いた1980年代後半〜90年代初頭にかけてのことです。

失われた30年を経て、「日本製」であることは「品質が良い」とは言えなくなっていることに気づきましょう。

それを踏まえた上で、私たちは選ばなければなりません。

製品の品質は「日本基準」で、サービスの良い会社を選ぶのか。

製品の品質は「世界基準」で、サービスは不便ではない会社を選ぶのか。

隠れた要素こそ重要

こうして見てくると、ランキングは単なる「目印」くらいの意味しかないことがお分かりいただけたことでしょう。

「アムウェイってすごいんだな」
「プルーンってそんなに売れてるんだ」

と思っているうちは、ネットワークビジネスという世界で生き残るビジネスパーソンとは言えません。

ランキングに出てこない要素と合わせて考え、現実を見据えることができてはじめて、ランキングに価値が出てきます。

ランキングを知ることを良いきっかけにしましょう。

それでこそ、ネットワークビジネスで成功するビジネスパーソンとしての基礎が出来てくるのですから。