「ACN」

ACNは、アメリカ最大の通信系MLM主催企業です。

現在では25カ国に展開しているので、それだけでも規模の大きさが窺えますが、それ以上に驚くべきことがあります。

それは、ACNが無借金経営をしているということです。

一般の企業でも無借金経営をすることは大変難しいことです。

無借金経営ということは、会社として動かせる現金を相当額保有していることになります。

多くの企業は、金融機関からの借入を計算に入れて事業を展開しています。

金融機関からの借入ができなくなると、手持ちの現金で事業を回さなければならないのですが、そこまでの預金をしていない企業が大多数です。

ですから、金融機関からの借入に頼っている企業が、手形の不渡りを出して金融機関と取引ができなくなると倒産するのは、ひとえに現金を持っていないからです。

その点でも、ACNは稀有な企業と言えます。

ACNを知る

企業概要

社名ACNジャパン合同会社
ACN Japan G.K.
所在地〒105-0013 東京都港区浜松町1-10-17
KOYO BUILDING 9階
職務執行者デイブ・ステヴァノスキィ
事業内容通信サービス・通信機器の卸売、小売、委託販売、インターネット関連サービスの提供

ACNのストーリー

ACNは4人の企業家によって1993(平成5)年に設立されました。

その4人の起業家とは

グレッグ・プロヴェンザーノ

ロバート・ステヴァノスキィ

トニー・クピス

マイク・クピス

彼らは、MLMの経験者でしたが自分たちの満足できる企業に出会えていませんでした。

「出会えないならば自分たちで作るしかない」

その思いで集い、彼らの理想を体現すべく動き出します。

彼らの経験の中で「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」を洗い出し、自分たちが理想とすべき事柄を見つけていきました。

その理想とは、「誠実さ」「確かなビジネス手法」「献身」でした。

その理想をもとに

「誰もが日常的に必要として必ず利用する製品やサービス」

に重点を置いてビジネスを展開し、本当に必要とされるサービスを追求していきます。

超郷里電話などの通信系サービスを主体にACNは成長し、25カ国に展開するようになります。

ACNについて

ACNについての話をひとつ。

アメリカ合衆国第45代大統領であるドナルド・トランプ氏。

彼が大統領選前からACNにエールを送っていたことは、意外と知られていません。

トランプ大統領が、ネットワークビジネスを推奨している一人であることは、こちらの記事でも紹介してきました。

ビル・ゲイツやバフェットなど名だたる億万長者がMLMを推奨している

そのトランプ大統領がACNにエールを送ったということは、アメリカでの影響力の大きさを物語っていると言えます。

アメリカでは実績のある同社ですが、日本に上陸したのは2016(平成28)年8月。

「そんなに実績があるのに、意外と遅い上陸だな」

と、あなたも思われたことでしょう。

アメリカでの主力サービスであった格安SIMと電気ですが、当時の日本ではまだ普及していたとは言えませんでした。

日本でも格安SIM全体のシェアもわずか3〜4%、電気の小売自由化が始まったのも2016年12月からです。

そのため、日本に上陸した当時のACNでは、栄養補助食品しか取り扱っていませんでした。

その後、日本でも格安SIMや電気のサービスを取り扱うようになり、次第に会員を増やしています。

ビジネスについて

ACNジャパンの報酬プランは非常に複雑です。

報酬プランの説明をして相手に理解してもらうことは、リクルートする際に法律的に必要なことです。

しかし、これだけ複雑にしてしまうと会員でさえ理解することが難しく、誤解を与えてしまうことになりかねません。

ここでは、重要な部分をピックアップしてお伝えしていきます。

登録方法は2種類

ACNでは登録方法が2種類あります。

それぞれに費用も待遇も異なるので注意が必要です。

カスタマーレプレゼンタティブ

カスタマーレプレゼンタティブ(以下「CR」と呼びます)として登録するための条件は、次のとおりです。

登 録 料 3,900円
年間更新料 3,900円

ただし、得られるボーナスは、後で紹介する、直紹介者を出したときのボーナスのみです。しかも、通常の50%

手軽にビジネスを始めたい方、継続的に紹介を出せるけどお小遣い程度でいい方のためと言えるでしょう。

チームトレーナー

チームトレーナー(以下「TT」と呼びます)として登録するための条件は、次のとおりです。

登 録 料 44,900円
年間更新料 12,000円

TTは、本格的にACNでビジネスをしていきたい方のためのものです。

重要なのは、登録料や年間更新料に見合うだけの収入を得やすい報酬プランなのかどうかです。

CRでもTTになれる

登録時でポジションが異なると、上のポジションを得るためには登録しなおすことが通例です。

しかし、ACNでは、CRでも昇格し、クオリファイド・チームトレーナー(以下「QTT」と呼びます)として、TTと同じポジションになることができます。

ただし、CRがQTTになるためには次の条件を満たすことが必要です。

カスタマーポイントを100獲得

「カスタマーポイントって何?」

と、あなたも思われたことでしょう。

ACNの製品やサービスには、価格のほかに「カスタマーポイント」が設定されています。

設定されているポイントは「1~3」ポイント。

つまり、あなたの紹介した人が、製品とサービス両方利用した場合でも得られるカスタマーポイントは最大「6」。

とはいえ、紹介する人すべてが両方利用するわけではありません。

すると、カスタマーポイントを100得るためには、少なくとも30人前後は紹介を出さなければならなくなります

あなたならできますか?

報酬プラン

ACNの報酬プランにおいて主要な柱は3つ。

①小売したときの報酬
②グループでの毎月の売上からの報酬
③紹介者を出したときの報酬

ACNではこれらを

①パーソナル・コミッション
②ダウンライン・コミッション
③カスタマー獲得ボーナス

と呼んでいます。

パーソナル・コミッション

まず、理解しなければならないのは、登録時に「CR」か「TT」かで報酬に計算される割合が変わることです。

例えば、あなたが、ACNの電気(ズームエナジー)をAさんに紹介して、Aさんが登録し毎月5,000円支払うことになるとします。

その場合、報酬として計算されるのは

①CR・・・ 50%(2,500円)
②TT・・・100%(5,000円)

この金額が基礎になります。

次に、報酬の還元率が、先ほど紹介した「カスタマーポイント」に連動しているということです。

カスタマーポイント還元率(%)
1~29
30~39
40~49
5010

上の例で、あなたがTTであるとして計算すると

カスタマーポイント報酬(円)
1~2950
30~39150
40~49250
50500

ここで、気づいたことがあるはずです。

このプランは、多く紹介者を出せる人でないと大きな報酬にならないということです。

多くのネットワーカーは、紹介者も出せずにネットワークビジネスから退場していきます。

ある専門誌の調べでは、1人のネットワーカーが紹介を出せる人数は

「2.89人」

つまり、3人紹介を出すことも難しいのです。

ということは、ACNのほとんどの会員は還元率が1%のままということになります。

ダウンライン・コミッション

このコミッションが報酬プランの肝です。

種類で言うと「ユニレベル」になります。

ユニレベルについては他の記事でも紹介していますが、ユニレベルは、他の報酬プランよりも収入が取りやすいと言われています。

ユニレベルでは、グループ単位ではなく下についた会員個々の売上に還元率をかけたものが報酬として計算されます。

では、ACNの場合はどうか。

段数によって次のとおりに還元率が設定されています。

段数還元率(%)
0.25
0.25
0.25
0.5

上の例で言えば、Aさんに登録してもらったことで得られる報酬は、わずか

「12.5円」

しかありません。

TTとして登録するのに44,900円もかかるのに、1人紹介を出しても報酬はわずか

「12.5円」

この結果をあなたはどう考えますか?

カスタマー獲得ボーナス

カスタマー獲得ボーナスを理解するためには、まず、TTにもランクがあることを知る必要があります。

TTとして登録したのち、成果によってランクが上がります。

①エグゼクティブ・チーム・トレーナー(ETT)

条件:2つの系列にそれぞれ1人以上のQTTがいること

②エグゼクティブ・チーム・リーダー(ETL)

条件:3つの系列に1人以上のETTがいること

③チーム・コーディネーター(TC)

条件:1系列最大200カスタマーポイントとして、合計600ポイント以上

④リージョナル・ディレクター(RD)

条件
A.2つの系列にそれぞれ1人以上のTCがいること
B.他の系列で200以上のカスタマーポイントがあること

⑤リージョナル・ヴァイス・プレジデント(RVP)

条件
A.4つの系列にそれぞれ1人以上のTCがいること
B.1系列最大1000カスタマーポイントとして、合計3000ポイント以上あること

⑥シニア・ヴァイス・プレジデント(SVP)
条件
A.6つの系列にそれぞれTC以上の人がいること
B.3つ系列でRVP以上の人がいること
C.1系列最大2500万円、合計5000万円以上の売り上げがあること

そのランクごとに、紹介者を出したときのボーナス金額が変わります。

ランクボーナス金額
QTT5,000
ETT10,000
ETL15,000
TC25,000
RVP34,000
SVP36,000

ここでもランク上位者優遇は変わりません。

多くのネットワーカーが1人の紹介者を出すのも難しいのに、やっと紹介者を出しても5,000円。

これでは、アルバイトをした方が効率がいいことになります。

ビジネスまとめ

ACNのビジネスの特徴をまとめると

①登録料が高額

今どき、ビジネスを始めるのに1万円以上かかるものは「高額」と言わざるを得ません。

44,900円の登録料を出してビジネスを始めるには、メリットがないと言えるでしょう。

②ユニレベルを採用

ユニレベルを採用していることは評価できます。

ただし、全体で14.25%という還元率は、あまりにも低いと言わざるを得ません。

60%以上の還元率を出している会社もあるのに、その約4分の1しかない還元率では、モチベーションを維持することは難しいでしょう。

また、適用される段数が7段目までというのも、あまりにも少ないと言えます。

ユニレベルを採用している会社の中には、段数無制限というプランを採用しているところもあるからです。

③ランクの条件が厳しすぎる

中にはTTからETTになれる人もいるでしょう。

しかし、それ以上のランクを得るには、あまりにもハードルが高すぎると言わざるを得ません。

なぜなら、紹介者を出せるか否かということのほかに、上位になるとグループ全体の売り上げを維持しなければならないからです。

すると、何が起きるでしょうか?

そうです。

「買い込み」です。

格安SIMや電気を複数契約することは難しいので、必然的に消耗品や健康食品を買い込むことになります。

ランクの条件が厳しいのは、会社にとっては良いことかもしれませんが、ネットワーカーには非常に厳しいことになります。

費用対効果の検討を

アメリカ最大の通信・インフラ系MLM主催企業ですが、日本では苦戦しています。

というのも、アメリカと日本では、通信・インフラ系を取り巻く環境が大きく異なるからです。

アメリカは以前から規制緩和が進んでおり、少数の企業で寡占化することが難しくなっています。

地方でもしっかりとしたサービスを提供している会社は生き残っています。

一方、日本では、通信・インフラ系の事業は、少数の企業で寡占化されて久しい状況が何十年も続いていました。

NTTの独占が崩れたのはわずか30年ほど前、携帯電話に至っては、NTTdocomo・au・Softbankの三社体制になってから少なくとも15年は経過しています。

電気は、東京電力など各地域の電力会社の独占が戦後約60年以上続き、小売自由化が始まったのもわずか数年前です。

このように、日本ではあまりにも寡占化の状況が長く続いたため

「安くてサービスが良ければ会社を変える」

という意識が日本人に未だ浸透していませんし、この状況は暫く続くでしょう。

その中でACNの優位性をどのように作り、伝えていくのかが、今後の課題となるでしょう。